2011年02月28日

女王の死

休日、久しぶりに給餌を兼ねて、巣箱の中を観察しました。
(2月9日に巣箱を開けて以来です。)

私たちのミツバチさんは、全部で7群いるのですが、
実は、前回の観察のとき、とても心配な群が1群ありました。

あのミツバチさんは大丈夫かなぁ?
と思い、さっそく様子を見てみることに・・・

すると、通常、巣の1室につき、卵は1個だけ産卵されるはずのなのに、
複数の卵が産卵されているという状態だったのです。

これは 「働き蜂産卵」 と言って、
女王が何らかの原因で死を迎えたとき、
女王蜂・幼虫がいなくなったことによって、これらの抑制が解け、働き蜂の卵巣が発達、
その結果、働き蜂が子孫を残そうと、必死に産卵を始めます。

つまり、働き蜂産卵は 「女王の死」 を意味するのです。

さらに、ここで問題なのは、働き蜂は雄蜂(無精卵)しか産めず、
放っておけば、この群は絶えてしまうこと。


 これが、私たちが確認した「働き蜂産卵」の様子です。(Y先生による撮影)

私たちの見えないところで、ミツバチさんたちは大変なことになっていたんだ・・・
このミツバチさんたちは、どうなってしまうの?
助けることはできないの?

そんな悲しむ私たちのために、
Y先生(私たちにミツバチさんのことを教えてくれる先生)が、わざわざ駆けつけてくれました。
とても優しい先生です。

先生曰く、
違う時期であれば、助けることはできるのだけど、
今の時期ではリスクが高すぎるのだそうです。

悲しいけれど、あとは手を加えず、
そのまま静かに最期を迎える(自然消滅する)のを待つことになりました。

死と向き合うのは、とても辛いけれど、自然の中では仕方がないこと。

自然の中に生きるとは、こういうことなんだなぁ・・・と、
切なくも、しみじみ感じました。





2011年02月25日

花粉を運ぶのは?

とっても寒い冬、
ミツバチさんは、この冬をどのように乗り越えるのでしょうか・・・

今から約2週間前、今年になり、はじめてミツバチさんの巣箱を開けてみました。
するとそこには、
綺麗にフタをされている巣が!



なんと、ミツバチさんたちが、育児を開始していたのです。
「お~! すご~い!」 と、思わずみんなで声をあげちゃいました。  
驚きと感激の瞬間です!  

さらに、一つだけフタの中を覗いてみると、
すでに成虫になっているミツバチさんがいました。
このことから、育児開始日は、1月20日だったということがわかります。

え? でも、ちょっと待って
マイナス気温が続く さむーい 富士見町で、
こんなにも早く、育児が始まるの!?

とても不思議に思いましたが、
寒くて過酷な状況の中でも、新しい一歩を踏み出すミツバチさんは、やっぱり素敵です。

それから、約2週間後。
外は、少しずつ寒さが和らいできたけれど、ミツバチさんは今どうしてるかな?
あら! せっせと花粉を運んでいました。



「寒いのに、よく頑張るね」と感心し、後ろを振り向くと・・・

あっ、
ここにも、花粉を運ぶミツバチさん?がいます (笑)



これから、ミツバチさんたちも忙しくなりそうですね。



タグ :育児花粉


2011年02月24日

自然の声を聞け

ひょんなことから、私達は3月に岩手県に行くことになった。
それにあたり、私は久々に 『遠野物語』 を読んでみることにした。

『遠野物語』 を読む前に、まず 『遠野物語へようこそ』 という本を読んでみると
遠野物語が刊行されるまでの経緯や遠野物語の魅力についてふんだんに書かれていた。



この本では、「山々の霊に包まれ、家と家の葛藤に寄り添い、
動物や植物に囲まれて暮らす、山の生活を伝承の中に見出していくことになり、
神話、伝説、昔話等あらゆる話が平然と時に乱雑に
投げ置かれているところが、遠野物語の魅力である(要約)」
と書かれてある。

確かに、遠野物語はその当時の情景が
よりリアルに描かれている気がする。

またそれは、自然の中での出来事であり、昔の人がいかに自然に身を置き、
他の生物を敬い、共存してきたかが理解できる。

話は変わるが、
森を守り、育て、その恵みを得るための知識や技を受け継ぐ 「森の名人・名手」 の
聞き書きをする活動、 「森の聞き書き甲子園」 というものがある。

これは、先人たちの知恵や技術に触れることができ、
自らの生き方や考え方を学ぶきっかけにもなる。

遠野物語は、 柳田国男 が 佐々木喜善 に聞き書きをし、刊行されたが、
それは、 高校生 が 森の名人・名手 に聞き書きをするのと類似している気がする。

私たちもまた、自然や他の生物の声に耳を澄ます必要がありそうだ。




Posted by はにかれ博士 at 15:25 Comments( 2 ) ■おすすめ

2011年02月23日

ペポの実からのプレゼント

昨日は、私の誕生日!
2月22日で、なんと・・・2が3つも並ぶんです。

そこで、大親友のペポの実が、私に誕生日プレゼントをくれました。
(実は私、プレゼントを貰うまで、うっかり自分の誕生日を忘れていたんですけどね)

袋を開けてビックリ!!
プレゼントは、「みつばちさんの櫛」でした。



どうですか? キモ可愛いですよね。 (でもこれって人間の顔?)
これでまた1つ、みつばちグッズが増えちゃいました♪

櫛の歴史は、縄文時代から続く、とても古いものらしいのですが、
櫛は日用品としてだけではなく、呪術的な意味もあったみたいです。

昔、櫛は「別れ」を招く呪力をもっているとされ、
今でも櫛を贈答品にしたり、気軽に貸し借りしたりするのを嫌がる人も少なくないらしいです。
また、魂の宿る頭に飾るものでもあることから、
自らの分身として、旅立つ人に手渡しもしたそうですよ。

この話からいくと、
ペポの実が、私に櫛をプレゼントしてくれたのは、
「本当は、ペポの実は、私のことが嫌いなの!?」
と、一瞬思ってしまいますが、
ペポの実いわく、特に意味はなかったみたいです。

でもみつばちグッズを見つけて、喜んで買ってきてくれたペポの実の気持ちicon06
私はとても嬉しかったです。

それにしても、楽しいプレゼントをもらってしまいました。
これからは毎朝、みつばちさんが髪をとかしてくれると思うと、なんだか素敵です。
それに、この櫛を使うと、髪からハチミツの甘い香りがするかも・・・

これからも大切に使わせていただきます。

by ちーちる




Posted by はにかれ博士 at 12:50 Comments( 2 ) ■はちさんグッズ

2011年02月22日

はじめまして!

みなさん、こんにちは!

数人のお知り合いの方から、
「あなたたちもブログを始めてみたら?」 と勧められ、
重い腰を上げ、ようやくブログが完成しました。

私たちは、自然の中で、多様な生物・植物と真剣に向き合い
また、多くの方との素敵な出会いを求めて活動中です。

大好きな農業とみつばちさんを中心に、
また、私たちの生活をのんびり、楽しく綴っていきたいと思いますので、
是非、ご覧ください。
   ちなみに私たちはこんな感じです




タグ :みつばち


Posted by はにかれ博士 at 17:22 Comments( 0 ) ■はにぃビー かれっじ